1.ヒト血中AIM濃度測定ELISA法による各種疾患患者血清のAIM濃度測定 平成18年度に確立したヒト血中AIM濃度測定法(ELISA法による)を用いて、動脈硬化を含んだ循環器疾患、もしくは他のメタボリックシンドロームでは肝臓疾患、または癌等の患者の血清において血中AIM濃度を測定した。ヒト血中には正常時にもAIMは存在するが、中でも非常にAIM濃度の高い患者がいることが判明した。 2.AIMに結合するタンパク質の同定 AIM受容体タンパク質の同定もしくはAIMのアポトーシス抑制機能のメカニズムを明らかにするために、AIMに結合するタンパク質の探索を免疫沈降-マススペクトル法にて行った。すなわち、高脂肪職を負荷したAIMノックアウトマウス、ワイルドタイプマウス、AIM-トランスジェニックマウスの肝臓からAIMを免疫沈降し、ワイルドタイプ、もしくはトランスジェニックマウスのみでAIMに共沈してくるタンパク質についてマススペクトル法にて解析し、AIMに結合するタンパク質の候補を数種類得た。またそれらについて結合を共免疫沈降法にて確認した。 3.コンディショナルノックアウトマウス作製のためのタ1ーゲティングベクター構築 AIM遺伝子の適時不活性化を誘導できるようなターゲティングベクターの構築を進めた。
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