研究課題
ABCC11多型の腋窩臭症への関与の検討腋窩腺除去手術のため形成外科クリニックを受診した79名の腋窩臭症(本人申告)患者からインフォームド・コンセントの基に得た血液試料についてABCC11遺伝子型を解析中し、1名を除いた全員が湿型多型を有し、一般集団との頻度差は明白であった。(p<1.1×10^<-24>)。本研究結果はBMC Genet (in press)で公表した。乾型耳垢型頻度に関する全国県別地図の作成と、弥生人型日本人の起源、移動、拡散の推定47都道府県の50Super Science High Schoolの高校生や5大学の大学生ボランティア25~50名から集積した計1963指爪試料を用いたABCC11多型(c.538A/G)の遺伝子型解析を行いアレル頻度を算出し、乾型耳垢型のアレル頻度に関する日本地図を完成した。北部九州~北部四国~近畿地方にかけて乾型アレル頻度は高く、西南九州~南部四国~北陸・東海・東北地方は低頻度であり、当初の仮説通り、渡来系集団の移動経路を示唆する結果となった。結果は現在J Hum Genetに投稿中である。ABCC11の修飾遺伝子の同定ウクライナ医科大学の協力を得て、白人ボランティアから、耳垢の多寡、腋窩臭症の強弱に関する臨床情報と爪試料の収集を開始した。現在50数名の試料が収集済みであり、多数試料が入手され次第、解析を開始する予定である。
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BMC Genetics (In press)
FASEB J (In press)