研究課題
21年度は、以下の研究成果を上げることが出来た。(1)IPNBの画像、形態、組織像を検討し、IPNBは膵のIPMNの主膵管型に相当することを明らかにした。(2)IPNBの表現型として、膵胆管型、好酸型、腸型、胃型があり、各々での特徴的な分子の発現パターンおよび臨床病理学像を明らかにした。(3)IPNB発生・進展に関連する分子、遺伝子異常を解析し、P53やp16(INK4a)がその発生に、MMP7の発現がその進展、予後に関連することを明らかにした。これらの研究成果を米国肝臓学会誌Hepatologyなどの欧米の一流紙に掲載した。(4)IPNBに関する主題は胆道学会、消化器病学会などの学会で複数回取り上げられ、さらに"肝胆膵"や"胆道"などの専門誌でも特集あるいは特別企画として取り上げられ、IPNBは胆道学では1つのトピックスとなり、大きく研究が展開した。(5)現在、WHOのblue book series(世界で最も権威のある腫瘍病理の単行本)の改訂が行われており、胆管系腫瘍(研究代表者 中沼が責任編集者)でも、我々が提唱したIPNBと肝胆の粘液産生嚢胞性腫瘍の概念が認められつつある。(6)IPNBに関する研究は国内外で大きな展開を見せており、この基盤研究Bの本来の目的は達成された。
すべて 2009
すべて 雑誌論文 (15件) (うち査読あり 15件) 学会発表 (7件)
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