研究課題
基盤研究(B)
マウスコロナウイルス(MHV)で受容体非依存性感染(RII)を示すJHM親株とRII活性のない親株由来srr7変異株のマウス混合神経系培養細胞での増殖を比較すると、親株は感染後24時間でほぼ全ての細胞に感染が拡大した。srr7は24時間では受容体陽性細胞のミクログリアだけに感染が認められたが、感染後3日では受容体陰性のニューロンなどに細胞融合し感染拡大が見られ、srr7からS蛋白に変異の入った株が分離された。また、分離株はRII活性を示した。一方、RII活性を持つ親株はsrr7と比べ、マウスに対して高い病原性を示したが、srr7接種マウスも感染後長期間を経て死亡する例が認められた。このことから、RII活性は高病原性発現との関連が示唆された。受容体非依存性の感染の有無を他のコロナウイルスで検討するため、豚伝染性下痢症ウイルス(PEDV)を乳のみマウス脳内継代でマウスに病原性を示す株を分離した。このウイルスは細胞融合活性が馴化前の親株と比べ高く、その活性に深く関与するS蛋白に4個のアミノ酸変異がみられた。今後、このアミノ酸変異が細胞融合活性の亢進や病原生の上昇に関与しているかをreverse geneticsを用いて検討したい。
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