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2008 年度 実績報告書

抗体遺伝子多様化を司る遺伝子AIDの活性制御因子の単離と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19390138
研究機関金沢大学

研究代表者

村松 正道  金沢大学, 医学系, 教授 (20359813)

キーワードクラススイッチ組み換え / somatic hypermutation / 抗体遺伝子 / 免疫記憶 / Bリンパ球 / 親和性成熟
研究概要

Activation induced cytidine deaminase (AID)は、抗体遺伝子のクラススイッチ組み換えとsomatic hypermutationを司る遺伝子である事をこれまでの研究より明らかにしてきた。しかしながらAIDがどのようにクラススイッチ組み換えとsomatic hypermutationを状況に応じて特異的に誘導しているかは謎である。AIDによるクラススイッチ組み換えとsomatic hypermutation誘導の制御異常が、発ガンの引き金になりうる事が想定されており、それ故にAIDの分子機能を理解し、その活性がどう制御されいつ異常になるかを知る事が重要となってくる。本研究は一つのアプローチとしてAID共役因子の決定をする事でAID活性制御機構を解明する手がかりを得ようとする試みである。これまでAIDに物理的に結合するAID共役因子候補をツーハイブリッド法で、スクリーニングし、得られた3つの候補について物理的結合が免疫沈降法で確認した。さらに機能的相関を見るためこれら3つの候補に対してのsiRNAによる発現抑制を行った。しかしながらsiRNAでは機能的相関が示されなかった.Importin4Aでは発現抑制の効果が不十分で機能的相関が正当に評価できてない可能性があったため、Importin4Aの実際の機能である核内輸送を阻害するタンパク(ドミナントネガティブ型RAN)を強制発現させた。残念ながらこのアプローチによってもAmportin4AとAIDとの機能相関は見いだせなかった。一方、研究目的を達成するため候補遺伝子の絞り込みと評価について別のアッセイ系の構築の必要性が出たため、ウイルスゲノムに起こるhypermutationによるアッセイ系のたちあげに成功した。H21年度はこの系を導入しAID共役因子の解析を進める。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Carboxy-terminal domain of AID required for its mRNA complex formation in vivo.2009

    • 著者名/発表者名
      Nonaka T
    • 雑誌名

      Proc Natl Acad Sci USA. 106

      ページ: 2747-2751

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Antibodies to myelin oligodendrocyte glycoprotein are not involvedin the severity of chronic non-remitting experimental autoimmune encephalomyelitis.2009

    • 著者名/発表者名
      Sekiguchi Y
    • 雑誌名

      Immunol Lett. 122

      ページ: 145-149

    • 査読あり
  • [学会発表] ウイルス感染とデアミナーゼ2008

    • 著者名/発表者名
      村松正道
    • 学会等名
      第36回日本臨床免疫学会総会
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京)
    • 年月日
      2008-10-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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