研究課題/領域番号 |
19390147
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
吉岡 俊正 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60146438)
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研究分担者 |
阿部 直 東海大学, 医学部, 教授 (80129311)
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キーワード | マイクロティーチング / 教育能力開発 / チーム・ベースト・ラーニング / 臨床推論 / ダイダクティック / 教育能力 / ケース・スタディー法 |
研究概要 |
平成20年度計画に従い1)マイクロティーチング(MT)システム開発、2)チーム・ベースト・ラーニング(TBL)開発、3)客観的教育能力評価法開発を行った。 MTシステムについては前年度に継続して東京女子医科大学と北里大学医学部でMTシステム開発・改良を継続した。作成したプロトコールに従って東京女子医科大学では3回のMT(9名)を行なった。 本年度計画のひとつは異なった施設でのMT実施検証を行い、本システムが様々な教育施設で実施できるようにプロトコールを向上させ、ユビキタス化を図ることであった。この計画に沿って北里大学ではFDにおいては教員を対象に、大学院の医療・医学教育学では大学院生を対象にMTを実践した。講義者と聴衆の両方を撮影し、同期して編集することにより、講義に対する聴衆の反応を確認することができるので、より効果的な講義評価が出来ると考えられた。東海大学においても、MTシステムを構築し3校間で同じ環境で実施できるようになった。 TBL開発は、平成20年6月ならびに21年1月に第4学年を対象としたTBLトライアルを行った。調査票評価を行った結果、TBLは双方向性授業として学生の能動学習を促進することが明らかになった。一方で教員の教育能力評価法開発が必要で、教材開発および教育方法のための手順書ならびに教員教育システムを構築する必要が明らかになった。 客観的教育能力評価法開発は、新たな学生による授業評価用紙を作成した。講義評価表の改変の目的は、(1)講義者への講義のフィードバックする項目をわかりやすくする、(2)大学評価への対応、である。今回は神戸大学大学教育研究センターが作成し、信頼性、妥当性の基本データが明らかになった評価尺度を用いた評価表を作成した。次年度に同じ評価尺度を利用した客観的教育能力評価法を作成することにより、教育能力の自己開発を促進する客観的教育能力評価として完成させ、実際に講義評価を行い実証を行う。
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