研究課題
科学的・医学的思考力、医学的問題発見解決能力を教育するための教員の教育能力を向上させる教育システムを開発検証する。講義を教員と学生の双方向性情報交換型にする教育法研修方法としてマイクロティーチング実施方法を確立し教員教育ならびに大学院学生教育で実証した。東京女子医科大学では本システムの効果について参加者から聞き取り調査を行った結果、参加することにより教育能力の自己効力感が高まることが明らかになった。短時間で効果的な研修となるように実施プロトコールを確立し手順書を作成した。また、研修では研修者間で教育能力を評価するが、その標準的評価基準を開発した。北里大学では(1)参加前後で、被験者間の講義する力が向上したかについて、講義事前準備、講義評価、講義後の省察などを評価項目として検討を行ない、今年度は将来教育職に就くことを目指す大学院生を対象に実行し効果を得た。今後マイクロティーチング実施経験のない者でも実施できる手順書の作成を急ぐ予定である。これらの結果は今後、教育能力評価として活用される。医学教育では問題解決能力教育法として、Problem-based learningテュートリアルが行われているが、本研究で新たな教育法の効果的教育方法と教員育成法を開発した。開発したTeam-based learning(チーム・ベースト・ラーニング、TBL)は従来の授業と比べ学生が能動的に問題解決を行う学習を教員が主導できることが明らかになった。とくに新たに導入したレスポンスアナライザーにより従来の方法よりも学生個人とグループでの問題解決・判断を共有して授業の双方向性を高めることが明らかになった。これらの結果を基にTBL教育の手順書を作成した。また、事例をもとに双方向型授業を行うケース・スタディー法をレスポンスアナライザーを用いて行う教育法を開発し実施した。さらに能動教育を行うための教員教育用教材としての動画学習用教材シナリオを作成した。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (13件) 図書 (1件)
医学教育 41巻・第1号
ページ: 65-67
医学教育 40巻・第4号
ページ: 235-236
ページ: 237-241
Endocrine Journal 56
ページ: 269-274
ページ: 391-397
日本透析医学会雑誌 42(6)
ページ: 465-469