本研究は、わが国におけるNST稼動施設のなかで第三者機関・日本栄養療法推進協議会(Japan Council for Nutritional Therapy : JCNT)のNST稼動認定を取得した842施設のうち本研究に参加の意向を有する施設を対象に、1)NSTの稼動体制(運営システム、稼動基準、施設内稼動体制、組織図、稼動開始日など)、2)NSTのチーム構成、3)NST対象症例の抽出法(入院時スクリーニング)、4)抽出症例の栄養評価法(二次スクリーニング)、5)栄養管理法の選択基準、6)栄養管理プランニング法、7)栄養管理実施方法、8)栄養状態・栄養管理法の再評価法、9)栄養管理の再プランニング法、10)栄養管理に関する医療安全管理体制、11)栄養管理に伴う合併症の評価法、12)退院時の栄養評価と当該栄養管理法の評価方法、13)患者栄養指導方法と実施時期、14)NST活動に要する労働時間、15)NST活動のoutcome評価法などを調査し、さらに各項目における対象患者数や活動状況、活動効果などをoutcomeとして経時的に集計を行い、webによるデータベースへの入力を実施して、わが国におけるNSTの活動状況とその効果をprospectiveに検討するものとする。
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