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2007 年度 実績報告書

スーパー標的抗体による新規腫瘍マーカーの探索とその低侵襲的高感度検出法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 19390157
研究機関札幌医科大学

研究代表者

加藤 和則  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (60233780)

研究分担者 濱田 洋文  札幌医科大学, 医学部, 教授 (00189614)
キーワード抗体 / 癌抗原 / 体外診断 / 大腸がん / 膀胱がん
研究概要

本研究では早期診断が困難な難治性の進行癌に対する早期診断法の確立を目指し、多くの被験者を対象とできる低侵襲性で簡易的さらには高感度の新しい診断法を開発することを目的とした。目的達成のために、抗体依存的に標的癌細胞に感染可能な改変型アデノウイルスを用いて、従来のELISA法、Cytometory法では評価・選別できなかった新規癌標的分子・マーカーを探索することを新たに着想しこの手法を用いてこれまでに、ヒト膵臓癌・前立腺癌・悪性中皮腫・メラノーマ・多発性骨髄腫等を免疫源として10,000以上のモノクローナル抗体をスクリーニングし、1年間で10種類以上の優秀な癌標的化抗体(スーパー標的抗体)を樹立することができた。平成19年度の研究ではこれらスーパー標的抗体を用いて新規腫瘍マーカーとしての有用性を解析し、従来の病理組織学的・免疫血清学的解析に加えて、尿中腫瘍抗原マーカー、便潜血中腫瘍マーカー、唾液中腫瘍マーカーなどへの低侵襲性の診断方法への実用化研究にも発展させることを目的とした。その結果、これまでに7種類の腫瘍マーカー測定ELISA系の樹立に成功し、検出感度も従来の報告よりも100〜10倍高めることができた。これらELISA系を用いて大腸がん患者由来便中および膀胱癌患者由来尿中に存在する癌抗原を測定した結果、大腸がん便中では抗原X(特許出願予定のため名称未記入)、および膀胱癌尿中に抗原Y(特許出願準備中)が検出され、正常検体由来便および尿よりも有為に高いことが明らかとなった。次年度はこの癌抗原をより簡便に検出できるようにイムノクロマト法および金コロイド粒子法を開発する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Exploration of target molecules for prostate cancer gene therapy.2007

    • 著者名/発表者名
      Suzuki K
    • 雑誌名

      Prostate 67

      ページ: 1163-1173

    • 査読あり
  • [学会発表] 膵癌に対するスーパー標的化抗体の樹立と診断・治療への応用研究2007

    • 著者名/発表者名
      加藤和則
    • 学会等名
      日本膵臓学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2007-06-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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