研究課題/領域番号 |
19390160
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
市原 学 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90252238)
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研究分担者 |
市原 佐保子 三重大学, 生命科学研究支援センター, 助教 (20378326)
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キーワード | フロン代替物質 / ブロモプロパン / バイオマーカー / 分子標的 / 中枢神経毒性 / 感受性 / 海馬 / 遺伝子発現 |
研究概要 |
36匹の雄ウィスター系ラットを9匹づつ4群に分け、1-ブロモプロパン800、400、200ppmまたは新鮮空気に一日8時間、4週間、名古屋大学医学部動物実験施設に設置された小動物用有機溶剤吸入曝露装置を用いてチャンバー内で曝露を行った。ラットを断頭し、脳をすみやかに取り出し、大脳皮質、海馬、Caudate-Putamen、中脳、小脳、橋、延髄に分割し、液体窒素にて急速凍結した。ドーパミン、ノルアドレナリン、GABA、セロトニン受容体遺伝子発現を定量リアルタイムPCR法によって定量した。mRNA発現解析によって選択された受容体について、その蛋白発現をウェスタンブロットにて定量、確認した。その結果、海馬で最も変化が明確であることがわかった。海馬においてさらにマイクロアレイ解析を行った。マイクロアレイ解析では、F344とWNAの二つの系統を調べ、コレステロール合成系が二つの系統間で、1BP曝露に対する応答が明確に違っていることがわかった。曝露による発現量変化が明確な遺伝子を選択し、定量リアルタイムPCR法によって遺伝子発現を定量した。C57BL/6Jマウス、DBAマウス、BALB/CAマウスそれぞれ36匹を9匹ずつ4群に分け、1-ブロモプロパン800、400、200ppmまたは新鮮空気に曝露した。Landing Foot Splay法にて神経影響を定量化、系統間比較を行った。その結果、BALB/CAが最も感受性が高いことがわかった。感受性要因として、グルタチオン量、グルタチオンS-トランスフェラーゼ活性、P450 CYPIIE1発現量が関与していることがわかった。
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