研究課題/領域番号 |
19390168
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
加藤 昌志 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (10281073)
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研究分担者 |
川本 善之 中部大学, 生命健康科学部, 講師 (10410664)
山ノ下 理 中部大学, 生命健康科学部, 講師 (50424924)
大神 信孝 中部大学, 生命健康科学部, 講師 (80424919)
後藤 友二 中部大学, 生命健康科学部, 助手 (70362522)
浅井 直也 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (80273233)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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キーワード | 遺伝子改変マウス / 騒音 / 内耳性難聴 / メラニン / RET |
研究実績の概要 |
【内耳性難聴の解析】 1 マウスの聴力をより精密に測定するために聴性脳幹反応(ABR)を測定できる機器と防音室を購入した。機器を購入した会社の技術員の指導を受けながら、簡便かつ正確にマウスの聴力を測定できる設備を整えることに成功した。 2 野生型マウスの聴力を聴性脳幹反応にて解析し、生後11日目くらいまでは、聴力がほとんどないことを確認した。また、生後12-15日目頃に、マウスの聴力は急速に発達し、生後16-18日目頃には、ほぼadultに近い聴力になることがわかった。 3 適切な数の遺伝子改変マウス及びlittermateの野生型マウスを飼育し、遺伝子をPCR法にて調べながら管理した。 4 RETノックインマウスについて、皮膚のメラニン産生はほぼ正常であるにもかかわらず、内耳のメラニン産生は明らかに抑制されている可能性を発見し、再現性を確認している。 5 野生型マウスの内耳において、Ret分子が発現している部分を免疫組織染色法にて解析した。内耳において、Ret分子は聴覚神経、耳神経節と言った神経系のみならず、血管条にも強発現していることがわかった。この結果より、RET分子は内耳の多くの部分の機能を調整している可能性が判明した。今後、1つ1つ機能を解明していく予定である。 【騒音性難聴の解析】 1 騒音性難聴を解析するために、120-130 dB程度の極めて大きな音を広範囲(4-40 kHz)に出力することのできる設備を整えた。 2 野生型マウスにどの程度の騒音を暴露すると、その程度の一時的聴力閾値上昇が、いつからいつまでおこるのかについて検討した(騒音刺激の予備検討)。
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