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2008 年度 実績報告書

乳がんリスクとしてのエストロゲン、メラトニンとサーカディアンリズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19390172
研究機関岐阜大学

研究代表者

永田 知里  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30283295)

研究分担者 清水 弘之  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (90073139)
武田 則之  朝日大学, 歯学部, 教授 (20163412)
滕田 廣志  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10124033)
キーワード乳がん / サーカディアンリズム / エストロゲン / メラトニン
研究概要

サーカディアンリズムの乱れが乳がんリスクを高めるという仮説がある。本研究では幼児期、成人期において生活環境要因の中からcircadian disruptionに関わると考えられる因子と乳がんリスクの指標としての血中、尿中エストロゲン値との関連を評価することを目的としている。本年度は幼稚園児、人間ドック受診者より、一部の追跡継続対象者を除きデータ収集を終了した。起床・就眠時刻、夜間照明暴露状況、食事摂取時刻、勤務時間、運動時間等に関する質問票への回答依頼、早朝尿採取を行った。成人には血液採取もおこなっている。幼稚園児は約400名の参加を得た。
206名の閉経後女性を対象とした解析では、夜間のメラトニン上昇があると考えられる午前1時以降に就寝する女性はこの時間より前に就寝する女性に比べ、血清エストラジオール値が有意に高かった。深夜勤務を経験したことのある女性はそうでない女性に比べ、血清エストロン値が有意に高かった。テストステロン、DHEASは就寝時刻と関連性は認められなかった。尿中メラトニン代謝物は午前1時に就寝していない女性に低い傾向があったが、統計的に有意な差ではなかった(p=0.08)。尿中メラトニン代謝物とエストラジオール、エストロンとも関連性はなかった。これらの結果は夜間照への暴露あるいはサーカディアンリズムの乱れが内因性エストロゲン値を変化させ、ひいては乳がんリスクに影響を及ぼす可能性を示唆するものであった。しかし、メラトニンの血中エストロゲンへの影響が示唆されるデータは見出せなかった。今後、閉経前女性、幼児を対象に同様の解析をおこなう。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Light exposure at night, urinary 6-sulfatoxymelatonin, and serumestrogens and androgens in postmenopausal Japanese women.2008

    • 著者名/発表者名
      Nagata, et al.
    • 雑誌名

      Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 17

      ページ: 1418-23

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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