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2008 年度 実績報告書

遺伝子多型情報を用いた減塩介入の血圧値と行動に対する影響の評価

研究課題

研究課題/領域番号 19390173
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

宮木 幸一  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20327498)

研究分担者 村松 正明  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50230008)
キーワード遺伝子多型 / 減塩介入 / 行動理論
研究概要

今まで我々は遺伝子多型タイピング手法と栄養疫学的手法を併用して、生活習慣病関連の遺伝子-環境相互作用を明らかにしてきたが、なかでも本態性高血圧は一般集団での有病割合が高く、その集団寄与危険度を考えると地域住民を対象とした予防活動は公衆衛生学的優先度が極めて高い。予防活動の対象集団を考える場合、近年塩分感受性高血圧に関与する遺伝子多型が自験例も含め複数見つかっており、これらの知見を元に減塩効果が大きい集団を特定してアプローチすることで、有限な予防活動資源を効率的に使用できる可能性がある。単なるHigh risk strategy(血圧が高い集団だけを対象に介入する戦略)と異なり、自分は減塩によって血圧が下がりやすい体質であるという情報が伴うことによって減塩指導を受ける方のコンプライアンスが高まり、行動変容を促す可能性が考えられる。このような戦略はHigh benefit strategy(同じ予防的努力をしたときに得られるベネフィットが相対的に大きい集団を対象に介入する戦略)とでも呼ぶべきものであるが、まだその有効性を検証・実証した報告はない。昨年度はProchaskaの行動理論(行動変容のステージモデル)に基づいた6ヶ月間の減塩介入プログラムを作成し、昨年10月よりランダム割付のもと実際の介入を行っているところである。評価指標としては血圧値や塩分摂取量・排泄量といったハードなアウトカム指標だけを用いるのではなく、行動心理学的なソフトなアウトカム指標を複数用いることに特徴があると思われるため、現在使用している自記式調査票のほか、介入後(5,6月)に意識調査を行うための半構造化面接マニュアルを作成した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Association between a Polymorphism of Aminolevulinate Dehydrogenase (ALAD)Gene and Blood Lead Levels in Japanese Subjects.2009

    • 著者名/発表者名
      Miyaki K. Lwin H, Masaki K, Song Y, Takahashi Y, M uramatsu M, Nakayama T
    • 雑誌名

      International Journal of Environmental Research and Public Health 6

      ページ: 999-1009

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Increasing the number of SNPs loci does not necessarily improve prediction power at least in the comparison of MTHFRSNP and haplotypes.2008

    • 著者名/発表者名
      Miyaki K, Takahashi Y, Song Y, Zhang L, Muramatsu M, Nakayama T.
    • 雑誌名

      Journal of Epidemiology 18

      ページ: 243-250

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Influence of CYP11B2 Gene Polymorphism on the Prevalence of Hypertension and the Blood Pressure in Japanese Men : Interaction with Dietary Salt Intake.2008

    • 著者名/発表者名
      Song Y. Mivaki K, Araki J, Zhang L, Takahashi Y, Nakayama T, Muramatsu M
    • 雑誌名

      Journal of Nutrigenetics and Nutrigenomics 18

      ページ: 252-258

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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