研究課題
基盤研究(B)
肥満は大腸がん危険度を高めることが、国内外の疫学研究で指摘されている。しかし、どのようなメカニズムで肥満が大腸がんを起こすのかははっきりしていない。前がん病変である大腸腺腫の患者及び大腸がん患者と健常者を比較する症例対照研究の手法により、肥満関連の血中物質と大腸腺腫及び大腸がんとの関連を検討した。善玉物質であるアディポネクチンが高い者では大腸腺腫危険度の低下傾向がみられたが、肥満に起因するものであった。一方、大腸がんに対しては、アディポネクチンは肥満を考慮しても予防的であった。CRP濃度が高い者では大きな腺腫の危険度が高まっていた。炎症が大腸発がんに関与していることを示す知見である。若さの指標ホルモンDHEA-Sが高い人では大腸がんになりにくいことを示す結果が得られた。
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