研究課題
基盤研究(B)
本研究では、2つのコホート研究のデータを使用して、検討可能な疾患発生や死亡についてのリスク要因の検討を行い、また介護サービス受給や医療サービス受療状況を含む個人特性と死亡や要介護度の変化などとの関連を明らかにすることを目的としている。第1の女性看護職を対象者としたコホート研究では、長期間の追跡調査とデータマネジメントの継続実施に参加している。このコホート研究では、疾病の既往の実態と、発生頻度が比較的多い疾患(高コレステロール血症、高血圧、子宮筋腫、子宮内膜症、良性乳腺腫瘍など)の発生の実態を明らかにし、リプロダクティブヘルス・保健習慣などとの関連を分析することを目的としている。第2の要介護高齢者コホート研究では、重篤な疾患や死亡の発生の関連要因を短期間の追跡調査で明らかにするため、地域の協力を得て要介護認定のなされた要介護高齢者を対象とする地域コホートを設定した。そして、介護認定審査にかかわる情報及び住民基本台帳に基づいて、要介護度の変化や死亡についての追跡調査を実施し、さらに介護サービス及び医療サービスの受給状況の情報を収集した。そして、要介護高齢者の死亡率や要介護度の変化などに対して、高齢者の特性、介護サービス利用状況及び医療サービス利用状況などとの関連明らかにし、要介護高齢者の要介護度進展抑制や健康維持につなげる介護サービス及び医療サービスのあり方を示して対策につなげる。
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Industrial Health 45
ページ: 687-694
ページ: 679-686