研究課題
基盤研究(B)
過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome ; IBS)は慢性で繰り返し生じる腹痛と便通異常を主体とする症候群であり、脳腸相関の異常を呈する代表疾患である。IBSは高頻度で罹患者のQOLを障害し、医療経済に悪影響を及ぼし、多くの疾患形成のモデルになる。脳腸相関の詳細とIBSの病態を解明することは、心身医学的に重要であるだけでなく、社会的利益が大きい。IBSはストレスによる症状の発症・増悪、不安・抑鬱・覚醒レベル上昇、内臓知覚過敏という3つの特徴的病態を持つ。われわれは、脳の特定の部位でcorticotropin-releasing hormone(CRH)を中心とする神経伝達物質が放出され、中枢神経機能を変化させることがIBSの病態の本質にあると仮説づけている。この仮説を動物実験とヒトで検証することを目的とする。
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