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2009 年度 実績報告書

樹状細胞療法の反応例の解析に基づく腫瘍血管標的療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19390190
研究機関東京大学

研究代表者

山下 直秀  東京大学, 医科学研究所, 教授 (90174680)

研究分担者 中岡 隆志  東京大学, 医科学研究所, 講師 (80241256)
キーワード樹状細胞 / 腫瘍血管 / 発現解析 / hUVEC
研究概要

第IV期悪性黒色腫患者10名と遠隔転移を伴う甲状腺癌患者6名に対し、腫瘍溶解液を抗原とする樹状細胞療法(第I相臨床研究)行った。悪性黒色腫でmixed responseを示した2例では、多数の転移巣の壊死とそれに続く腫瘍の縮小あるいは消失が認められた。検索の結果、悪性黒色腫の治療反応症例にのみ、治療後に炭酸脱水酵素(carbonic anhydrase II: CAII)に対する抗体が上昇していることが明らかとなった。CAIIの局在を調べたところ、腫瘍血管内皮に特異的に染色され、正常血管内皮には認められなかった。これらの事実から本研究の目的は、(1)樹状細胞療法の反応例における腫瘍血管を破綻させる抗体の検索、(2)腫瘍血管内皮様に分化させたhUVECを抗原とした腫瘍免疫療法の確立とした。(1)についてメラノーマ腫瘍cDNAライブラリーを作製した。腫瘍組織の一方向性のcDNA合成を行い、ZAP Express XRにcDNAを挿入し、一方向性ライブラリーを作製した。各プール3-4万個の独立クローンを含むようにプール化し、amplificationを行った。メラノーマ腫瘍由来のライブラリーを3種類作製してスクリーニングを行った。次に患者血清を用いたスクリーニング行った。陽性クローンが得られるかの検討を行った。(2)の腫瘍免疫療法については動物実験に関する論文が刊行された。ヒトにおける臨床研究の準備のためにhUVECの培養条件を検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Inhibition of B16 melanoma growth and metastasis in C57BL mice by vaccination with a syngenic endothelial cell line2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshiura K, et al.
    • 雑誌名

      J Exp Clin Cancer Res 121

      ページ: 13-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Naturally occurring regulatory dendritic cells regulate murine cutaneous chronicgraft-versus-host disease2009

    • 著者名/発表者名
      Sato K, et al.
    • 雑誌名

      Blood 113

      ページ: 4780-4789

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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