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2009 年度 実績報告書

肝癌に対する複合的免疫遺伝子治療:樹状細胞機能増強による免疫監視システム再構築

研究課題

研究課題/領域番号 19390200
研究機関香川大学

研究代表者

出口 章広  香川大学, 医学部, 助教 (30380174)

キーワード肝癌 / 肝硬変 / サイトカイン / 樹状細胞
研究概要

肝癌進展過程において、種々のサイトカイン分子の発現異常が報告されている。肝癌における樹状細胞の活性化を誘導させるサイトカイン分子を同定するため、肝硬変、肝癌において発現しているサイトカイン分子はタンパクアレイを用いて解析した。このサイトカインアレイは、507分子が搭載されている。肝癌において発現していたサイトカイン分子については、Western blotおよびABC法を用いた免疫染色により確認した。まず、肝癌において、GCSF,sgp130,IL-1a,GROのサイトカインの上昇がみられた。これらのサイトカイン分子は、肝癌の樹状細胞を活性化させる働きがある可能性がある。
また、マイクロRNA(21~25塩基程度のnoncoding RNA)は、複数のターゲット遺伝子を抑制する新たなタンパク質発現制御機構である。最近、種々の癌細胞において、マイクロRNAの発現パターンが著明に変化していることが報告されており、マイクロRNAが、細胞の癌化に関与しているのではないかと推測されている。よって、肝癌の樹状細胞を活性化させるマイクロRNAを同定するため、肝硬変と比較し、肝癌において、変動するマイクロRNAを解析した。肝がんにおいて増強しているマイクロRNAは、調べた338分子のうち、16マイクロRNAあり、減少しているマイクロRNAは、
13分子あった。これら肝癌において変動しているサイトカイン分子、マイクロRNAが樹状細胞への集積および活性化に影響している可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Clinical Characteristics of Patients with Hepatitis C Virus-Related Chronic Liver Disease Seropositive for Anticentromere Antibody2009

    • 著者名/発表者名
      Himoto T
    • 雑誌名

      Dig Dis Sci 54

      ページ: 360-368

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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