研究課題
基盤研究(B)
心筋におけるミオシン軽鎖(RLC)リン酸化は、収縮のCa^<2+>感受性を亢進させ強心作用に結びつくこと、リン酸化を触媒する酵素であるミオシン軽鎖キナーゼ(MLCK)の発現動態が心不全などの病態で変化することも報告されなど注目を集め、その制御が治療法としても応用できる可能性も考えられる。しかしながら心筋におけるRLCリン酸化に関して、リン酸化に関与する分子、そのin vivoをはじめとする機能、病態との関連など多くの不明な点が残されている。そこで、以下の3点を中心として検討し、心筋RLCリン酸化の心臓における機能、病態との関連を解明し、その制御が心不全などに対する新しい治療法になりうる否かを解析する。(1)心筋ミオシン軽鎖に関与すると考えられる分子の同定とその生化学的性状解析(2)心筋RLCリン酸化レベルのin vivoでの機能解析を目的として、リン酸化RLCを脱リン酸化させるミオシンホスファターゼ(MP)や心筋型MLCKの心筋特異的トランスジェニックマウスの作成とそのフェノタイプ解析(3)心不全などの病態、心負荷をあたえるin vivoでのアゴニスト刺激などにおける、心臓のRLCリン酸化レベルとその心臓の形態、機能との関連を解析
すべて 2010 2008 2007
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (2件)
Circ J. 74
ページ: 120-128
Hypertens. Res. 31
ページ: 679-684
Developmental Cell 14
ページ: 787-794
Am J.Cardiol. 102
ページ: 1206-1212
Eur.J.Heart Fail. 9
ページ: 637-643