研究課題
基盤研究(B)
心筋ミオシン制御軽鎖(MLC2)のリン酸化反応につき、その制御、機能ならびに病態との関連につき検討した。心筋MLC2のリン酸化は、心筋型ミオシン軽鎖キナーゼ(cMLCK)が触媒し、平滑筋型MLCK(smMLCK)やZIPキナーゼは関与しないことが明らかとなった。しかしながら、報告されているcMLCKが発現されていない動物種も存在することが抗体を用いた検討で明らかとなり、別のcMLCK(iso)formの存在も示唆された。cMLCKはsmMLCKとは異なった生化学的分子性状を有していた。心筋ミオシンホスファターゼの心筋特異的トランスジェニックマウスでは、MLC2リン酸化レベル低下と共に、心拡大、心機能低下がみられ、MLC2リン酸化は正常心機能維持にとって重要であることが示唆された。エンドセリンなどのアゴニスト刺激により心筋培養細胞中にcMLCKの発現誘導がみられ、また高血圧心肥大などでその発現、MLC2リン酸化が変化することより、MLC2リン酸化が種々の病態に関与している可能性が示唆された。
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