研究課題
研究は、以下のごとく4つの大きな計画からなっており、3ケ年で推進する予定である。1. リコンビナントCL-K1・CL-P1作成とそれらの抗体作成を行い、各種リガンドとの結合検討2. CL-K1・CL-P1ノックアウトマウスとトランスジェニックマウスの樹立。3. 腎疾患モデルマウスや上記マウスとの交配による腎病態解析とコレクチンの局在検討4. ヒトにおける種々の腎疾患におけるCL-K1とCL-P1の発現解析と病態との役割検討平成19年度は、1,2を中心に行った。リコンビナントコレクチンは、大腸菌とハムスター細胞を用いて行い、抗原を過免疫して、ポリクローナル抗体と単クローン抗体を作成した。それらは、糖質に対する反応性の検討が行われた。また、各種リガンドに対する反応性も同時に検討された。また、抗体の特異性に関する検討は、ELISA法によって検討されているが、適切な組み合わせセットを決定するには、さらなる抗体が必要であることが考えられた。次に、遺伝子改変動物の作成については、ノックアウトマウスはCL-P1についてはES細胞への導入が成功し、マウス受精卵への埋め込み操作が進行している。一方、CL-K1については、ES細胞へ導入段階である。さらに、トランスジェニックマウスにおいては、現時点ではコンストラクト作成段階である。腎疾患マウスを購入して、飼育して、腎不全時の組織切片の作成を行っている。解析は平成20年度に始める予定である。ヒトでの、検討のための、準備実験を、市販組織切片を用いて検討を行っている。
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