研究課題
先天性筋無力症候群において同定をしたCHRNA1 IVS3-8G>A遺伝子変異を用いたUVクロスリンキング後の候補スプライシング制御因子に対する抗体を用いたウェスタンブロッティング解析にて2007年度に同定をしたhnRNPHに加えてPTBP1(polypyrimidine tract binding protein)がIVS3-8G近傍に結合することを明らかにした。IVS3-8G>A遺伝子変異を有するCHRNA1エクソンP3Aならびにその両側イントロンをfirefly luciferase cDNAの中心部に挿入し、キメラミニ遺伝子を作成し、HEK293細胞に導入した。米国Microsource Discovery社の960種類のFDA既認可薬パネル10μM存在下にHEK293細胞の培養を行い、firefly luciferase活性を上昇させる薬剤のスクリーニングを行ったところ、タンニン酸が濃度依存性にIVS3-8G>Aによる異常スプライシングを是正しfirefly luciferase活性を上昇させることを見出した。タンニン酸はPTBP1プロモータを濃度依存性に活性化させたが、hnRNP H発現に対する効果は認めなかった。PTBP1プロモータのdeletion mutagenesis assayにてPTBP1プロモータのATG翻訳開始点から74から232塩基上流にタンニン酸反応エレメントが存在することを明らかにした。
すべて 2008
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