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2008 年度 実績報告書

常染色体劣性脊髄小脳変性症の新規遺伝子

研究課題

研究課題/領域番号 19390241
研究機関広島大学

研究代表者

川上 秀史  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (70253060)

研究分担者 丸山 博文  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (90304443)
森野 豊之  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (10397953)
キーワード脳神経疾患 / ゲノム解析 / 遺伝学
研究概要

近年の分子遺伝学、臨床遺伝学の進歩により、多くの脊髄小脳変性症の遺伝子異常が判明してきた。ほとんど全ての遺伝子がわかったかの印象があるが、実際には60%程度の症例でしか、既知の遺伝子異常は見つかっていない。特に常染色体優性遺伝の症例では多くの遺伝子異常が明らかになっているにも関わらず、常染色体劣性脊髄小脳変性症の原因遺伝子はまだ数個しか明らかになっていない。したがって、劣性の家系を検索し、新たな原因遺伝子を見いだすことは、重要である。
以下の研究は、広島大学ヒトゲノム・遺伝子解析研究倫理審査委員会の承認を受け、参加者の書面による同意を得たものである。
常染色体劣性遺伝を示す家系を検索し、既知の遺伝子異常を除外した結果、2つの脊髄小脳変性症家系を解析対象と上た。1家系においては,発症者2人にその同胞の非発症者およびその母親、もう一家系においては発症者のみ2人のDNAを、Affymetrix 500K chipにかけて、各々約50万個のSNPを決定した。
個々のSNPの情報をホモ接合性指紋法により、連続したホモ接合の領域を抽出した。各家系において、発症者間で重なり合うホモ接合領域を原因遺伝子の存在領域と想定されるので、この領域に対応するオリゴヌクレオチドをチップ上に合成し、関心領域のDNAを分取できるよう、オリゴヌクレオチドの設計、デザインを行った。これにより、今後実際に目的とするDNA領域を分取する予定であり、遺伝子同定に一歩近づいた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Aortic pulse wave velocity predicts cardiovascular mortality in middle-aged and elderly Japanese men.2009

    • 著者名/発表者名
      Inoue N
    • 雑誌名

      Circulation J 73

      ページ: 549-553

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Pathogenic expansions of the SCA6 locus are associated with a common CACNAlA haplotype across the globe : founder effect or predisposing chromosome?2008

    • 著者名/発表者名
      K Craig
    • 雑誌名

      Eur J Hum Genet 16

      ページ: 841-847

    • 査読あり
  • [学会発表] 遺伝性脊髄小脳失調症15型(SCA15)のスクリーニング2008

    • 著者名/発表者名
      田中英司、森野豊之、丸山博文、川上秀史
    • 学会等名
      第49回日本神経学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2008-05-16

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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