研究課題/領域番号 |
19390276
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
梅原 久範 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70247881)
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研究分担者 |
岡崎 俊朗 鳥取大学, 医学部, 教授 (40233308)
田中 真生 金沢医科大学, 医学部, 講師 (10332719)
正木 康史 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (40238895)
福島 俊洋 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (60251998)
金 哲雄 金沢医科大学, 医学部, 助教 (90345570)
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キーワード | スフィンゴミエリン / リピッドラフト / T細胞レセプター / LAT / ZAP-70 / シグナル伝達 |
研究概要 |
1)スフィンゴミエリン欠失細胞株の樹立とその解析: SMS1-siRNAをJurkat T細胞に遺伝子導入し、スフィンゴミエリン(SM)欠質細胞株(SM-kd)およびコントロール細胞(SM+)を樹立した。FACS解析および共焦点顕微鏡で、SM-kd細胞では、細胞膜SM発現が欠質していることを確認した。また、SMに結合するライセニンに抵抗性を示した。 2)T細胞機能における細胞膜SMの役割: SM-kdおよびSM+細胞をCD3抗体で架橋刺激を加え細胞増殖を検討したところ、SM-kd細胞で著明に低下していた。これは、CD3/TCRのクラスター形成が障害されているためであることを共焦点顕微鏡顕微鏡を用いて証明した。 3)CD3/TCR架橋刺激によるシグナル経路の解析: SM-kdおよびSM+細胞をCD3抗体で架橋刺激を加えたところ、SM-kd細胞ではLAT,ZAP70等のチロシン燐酸化が著明に低下しており、LATとZAP70の会合も減少していた。 4)シグナル伝達物質のリピッドラフト内への移行: CD3/TCR架橋刺激によるTCR,ZAP70,PKCのショ糖密度勾配で分離したラフト分画への移行は、SM-kd細胞で著明に低下していた。
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