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2008 年度 実績報告書

デュシェンヌ型筋ジストロフィーのエクソンスキッピング誘導治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19390284
研究機関神戸大学

研究代表者

松尾 雅文  神戸大学, 医学研究科, 教授 (10157266)

研究分担者 竹島 泰弘  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (40281141)
八木 麻理子  神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (60362787)
キーワードジストロフィン / リボゾーム / エクソンスキッピング / 治療
研究概要

私達がこれまでに世界に先駆けて実施してきたエクソンスキッピング誘導法によるDMDの治療結果により、DMD骨格筋ではスプライシング機能よりも先にタンパク合成システムに障害が生じる「タンパク合成システムの早期破綻」という予想外の事実が明らかにされた。ここでは、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)患者骨格筋におけるリボソームRNAの解析を行い、リボソームレベルでの年齢差を明らかにすることに着手した。神戸大学小児科で凍結保存しているDMD患者骨格筋でのリボソームRNAの年齢差を解析するためDMDの症状の軽い年齢の幼若患者の骨格筋組織と筋萎縮の進行した年長患者の骨格筋組織を用いて、その組織中のリボソームRNAを解析した。しかし、リボソームRNAのサイズの分布の年令差について検討したが、両群間で明確な違いは見い出せなかった。リボソームRNAの量的な差は明確でなく、質的な差が存在することが示唆された。そこで、幼若DMD患者と年長DMD患者での骨格筋での遺伝子発現能をマイクロアレイを用いて網羅的に解析することに着手した。今後発現に年令差を生じた遺伝子に焦点をしぼり、その遺伝子発現の年齢による差をノーザンプロット法により確認するなどを実施し、タンパク合成システムの早期破綻に関与する遺伝子の同定をする。そして、その遺伝子の機能を操作して「タンパク合成システムの早期破綻」を阻止する治療法を開発する可能性を検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] A Strong Exonic Splicing Enhancer in Dystrophin Exon 19 achieve proper splicing without an upstream polypyrimidine tract2008

    • 著者名/発表者名
      Habara, Y., Matsuo, M., et al
    • 雑誌名

      J Biochem. 143

      ページ: 303-310

    • 査読あり
  • [雑誌論文] In vitro splicing analysis reveals that availability of a cryptic splice site is not a determinant for alternative splicing patterns caused by+1G>Amutations in introns of the dystrophin gene.2008

    • 著者名/発表者名
      Habara, Y., Matsuo, M., et al
    • 雑誌名

      J Med Genet. (Web)

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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