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2007 年度 実績報告書

ヒト化モデルマウスを用いた次世代遺伝子治療法の開発:遺伝子修復による自己細胞再生

研究課題

研究課題/領域番号 19390285
研究機関九州大学

研究代表者

原 寿郎  九州大学, 医学研究院, 教授 (40150445)

研究分担者 楠原 浩一  九州大学, 医学研究院, 准教授 (20243941)
高田 英俊  九州大学, 大学病院, 特任准教授 (70294931)
井原 健二  九州大学, 大学病院, 講師 (80294932)
赤司 浩一  九州大学, 大学病院, 教授 (80380385)
中津 可道  九州大学, 医学研究院, 准教授 (00207820)
キーワード遺伝子治療 / ベクター / ヒト化マウス
研究概要

現在の"遺伝子治療"は何らかの手段で正規の遺伝子の場所に関係なく遺伝子を付加的に導入する方法が大部分であり、一方変異がある遺伝子そのものを修復する治療法は未だ行われていない。Bruton型無ガンマグロブリン血症(XLA)は原発性免疫不全症の代表的疾患の一つであり、免疫グロブリン補充療法が感染予防に有効である。しかし無ガンマグロブリン血症では定期的補充にも関わらず感染症を繰り返し呼吸不全になったり、エンテロウイルスによる脳炎、敗血症、消化器癌などにより死亡する場合がある。
アデノ・AAVハイブリッドベクターは、高い遺伝子導入効率を示し大きな遺伝子の挿入が可能で高力価のベクターの調整が比較的容易なアデノウイルスベクターと、ゲノム染色体への組み込みにより長期間安定した遺伝子発現が可能なAAVベクターの両者の長所を兼ね備えている。ワシントン大学Dr.Lieberらとの共同研究により造血幹細胞に導入可能なAd35ファイバーを有するアデノ・AAVハイブリッドベクターを大幅に改変しBTKを含むゲノムとその近傍ゲノム、GFP遺伝子、ハイグロマイシン耐性遺伝子を挿入したベクターを完成した。ヒトBruton型無ガンマグロブリン血症(XLA)モデルマウス作成も完了した。しかしアデノ・AAVハイブリッドベクターを増幅するステップでうまく行かず、ようやくうまく増幅でき培養細胞での系がうまく動くようになった。今後正常CD34陽性細胞及びヒトXLAモデルマウス由来造血幹細胞を用いたin vitroでの遺伝子導入効率・修復効率の検討、ヒトXLAモデルマウスの遺伝子修復にもとづくB細胞再構築の検討を行いたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Lipopolysaccharide-induced monocytic cell death for the diagnosis of mildneonatal-onset multisystem inflammatory disease2008

    • 著者名/発表者名
      Takada H, 他6人, Hara T:
    • 雑誌名

      J Pediatr (印刷中)

  • [雑誌論文] H2-M3-restricted CD8+ T cells induced by peptide-pulsed dendritic cellsconfer protection against Mycobacterium tuberculosis2007

    • 著者名/発表者名
      Doi T, 他3人, Hara T, Yoshikai Y
    • 雑誌名

      J Immunol. 178

      ページ: 3806-3813

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Dominant-negative mutations in the DNA-binding domain of STAT3 causehyper-IgE syndrome.2007

    • 著者名/発表者名
      Minegishi Y, 他4人, Hara T, 他6人
    • 雑誌名

      Nature 448

      ページ: 1058-1062

    • 査読あり
  • [学会発表] 造血幹細胞移植後の免疫不全と感染2008

    • 著者名/発表者名
      原 寿郎
    • 学会等名
      第29回日本造血細胞移植学会総会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2008-02-17
  • [図書] 今日の治療指針20082008

    • 著者名/発表者名
      原 寿郎(分担)
    • 出版者
      医学書院(印刷中)

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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