研究課題/領域番号 |
19390287
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
横田 俊平 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (10158363)
|
研究分担者 |
森 雅亮 横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (30254204)
今川 智之 横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (20336548)
成戸 卓也 横浜市立大学, 医学部, 博士研究員 (60438124)
|
キーワード | 乳幼児 / cytokine storm / TLR蛋白 / Nod蛋白 |
研究概要 |
獲得免疫系が成立までの間生体防御に重要な役割を担っている自然免疫系が優位な状況にある乳幼児期において、その中心的位置づけにあるTLR・Nod蛋白の調節異常について各種小児期免疫疾患を検討することを研究目的としている。 1.小児期にみられる免疫病におけるcytokine storm(炎症性サイトカインの調節不全)の解析 ・小児期の免疫疾患の中でも、川崎病、インフルエンザ脳症、ウイルス関連血球貪食症候群、全身発症型若年性特発性関節炎などの炎症性サイトカインによるcytokine stormが病態形成に濃厚に関わっている疾患に焦点をあて、その発症機序の解明を試みている。 ・ゲル電気泳動法で分離された蛋白質を、転写産物機能の解析法であるdifferential display法にて比較検討することにより、各患児の炎症極期あるいは鎮静期に発現している特異的蛋白を検出した。 2.乳幼児の自然免疫におけるToll-like receptorを介した炎症応答の検討 ・乳幼児での自然免疫応答による炎症反応について、末梢血白血球より分離した単球を用いTLRリガンドによる刺激を行い炎症性サイトカインのmRNA発現と細胞内蛋白発現により検討を行った。 3.乳幼児の自然免疫におけるNodファミリー蛋白を介した炎症応答の細胞内シグナルの解析 TLRを介した炎症反応が細胞表面の刺激のみならず、細胞質局在性のNodファミリー蛋白の認識機構によっても自然免疫応答が生じる。このためTLRを介した炎症応答のほかにNodファミリー蛋白による自然免疫応答についてNFκBとcaspase-1の細胞内シグナルの解析によって検討した。
|