研究課題
Ubc13遺伝子をloxP配列ではさみこんだUbc13^<flox/flox>マウスとK5プロモーターで発現するK5-Creマウスを交配することにより、K5-Cre/Ubc13<flox/+>マウスを得た。このマウスを再度Ubc13^<flox/flox>マウスと交配することによりK5-Cre/Ubc13^<flox/flox>マウスを作成した。このマウスでは、K5が発現している組織にcre-recombinaseが発現しているため、loxP配列ではさまれたUbc13がこの酵素により切断され、表皮角化細胞特異的Ubc13KOマウスとなる。Geno-typingはマウスの尾を切断し、genomic DNAを精製し、これをテンプレートとして、各々特異的プライマーを用いたPCR法を行うことにより確認した。上述のK5-Cre/Ubc13^<flox/flox>マウスは胎児期にK5を発現する時期からUbc13がノックアウトされており、発生時期からUbc13ノックアウトの影響を受ける。そこで次に、発生時期の影響を受けないように、成体の表皮特異的にUbc13をノックアウトする。K14プロモーターで発現するCre-EslrogenReceptor(ER)の融合タンパクを用い、リガンドであるTamoxifenが投与された時のみに、Cre-ERの融合タンパクが核内に移行し、Ubc13をノックアウトするシステムである。K14-Cre-ERマウスをPierre CHAMBON教授(フランス)より恵与を受け、Ubc13^<flox/flox>のマウスとの交配により、上述のK5-Cre/Ubc13^<flox/flox>マウスと同様に、K14-Cre-ER/Ubc13^<flox/flox>マウスを作成した。
すべて 2007
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J Invest Dermatol 127
ページ: 1728-35
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