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2008 年度 実績報告書

^<18>F-標識PET診断プローブ合成用マイクロリアクターの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19390311
研究機関東北大学

研究代表者

岩田 錬  東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (60143038)

研究分担者 谷内 一彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50192787)
キーワードマイクロリアクター / PET / 分子イメージング / 標識合成 / 放射性薬剤 / 電気化学 / F-18 / フッ素イオン
研究概要

初年度において確立した^<18>F-フッ素イオン濃縮用フローセルチップを用いて、本年度は以下の項目に関して研究開発を進め、所定の成果を得た。
● 電気化学的手法による18F-フッ素イオンの濃縮効率を測定した。2mLのターゲット水を出発溶液として、<18>F-フッ素イオンを含む濃縮有機溶媒であるDMSOやアセトニトリルの容積を、フローセルからの^<18>F-フッ素イオンの溶出プロファイルを測定することで評価した。<18>F-フッ素イオンは約40μLの溶媒中に濃縮できる結果を得た。これに基づき、次年度ではセルの形状を工夫することで、回収効率を犠牲にすることなく30μL以下に濃縮することを目指す。
● ^<18>F-フッ素イオンの捕集・濃縮処理の迅速化を図つた。昨年度では15分以上要した自動操作を、プログラムを改良することで約5分までに短縮できた。
● 濃縮された^<18>F-フッ素イオンを、マイクロリアクターでの標識反応に用いるため、インターフェイス技術について検討を加え、6方バルブとモニタリング用の小型放射能検出器を利用する効率的な方法を開発した。これにより、反応用のマイクロチップに反応性のある^<18>F-フッ素イオンを連続的(オンライン的)に導入することが可能になった。
● PET診断用標識合成薬剤として最も有用な[^<18>F]FDGについて、上記方法を用いて標識合成を行い、^<18>F-フッ素化の効率が90%以上の標識合成が可能であることを実証した。次年度においては、分離精製法を含めたトータルなシステムの構築を図る。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Brain histamine H_1 receptor occupancy of orally administrated antihistamines, bepotastine and diphendydramine, measured by PET with ^<11>C-doxepin2008

    • 著者名/発表者名
      M. Tashiro, X. Duan, M. Kato, M. Miyake, S. Watanuki, Y. Ishikawa, Y. Funaki, R. Iwata, M. Itoh, K. Yanai
    • 雑誌名

      Brit. J. Clin. Pharmacol. 65

      ページ: 811-821

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 非侵襲的・可視化技術ハンドブック-第5章PETによる生体機能の画像化と疾患診断第2節放射性薬剤合成1.PET核種の製造と標識診断プローブの合成・品質管理2008

    • 著者名/発表者名
      岩田錬
    • 雑誌名

      遺伝子医学MOOK 9

      ページ: 59-66

  • [雑誌論文] がん分子イメージングの新展開 : 腫瘍分子イメージングプローブの開発2008

    • 著者名/発表者名
      岩田錬
    • 雑誌名

      Jpn. J. Cancer Chemother. 35

      ページ: 1286-1290

  • [学会発表] 新規アミロイドイメージング剤、[^<18>F]FACT小型自動合成装置の開発2008

    • 著者名/発表者名
      石川洋一、渡辺利光、岩田錬、古本祥三
    • 学会等名
      第48回日本核医学会総会
    • 発表場所
      千葉市幕張
    • 年月日
      2008-10-25
  • [学会発表] フッ素18標識アミロイドイメージング剤の開発2008

    • 著者名/発表者名
      古本祥三、岡村信行、加藤元久、石川洋一、丸山将浩、岩田錬、谷内一彦、樋口真人、須原哲也、工藤幸司
    • 学会等名
      第48回日本核医学会総会
    • 発表場所
      千葉市幕張
    • 年月日
      2008-10-25
  • [学会発表] A Fluorine-18 Labeled 2-(2-(Thiazol-5-y1)viny1)-benzoxazole Derivative for In Vivo Imaging of Amyloid Deposits2008

    • 著者名/発表者名
      S. Furumoto, N. Okamura, M. Kato, Y. Ishikawa, M. Maruyama, R. Iwata, K. Yanai, M. Higuchi, T. Suhara, Y. Kudo
    • 学会等名
      World Molecular Imaging Congress 2008
    • 発表場所
      ニース(フランス)
    • 年月日
      2008-09-12

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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