研究課題
基盤研究(B)
本研究は、I131-MIBG内用療法の治療効果を、他の有効な治療法のない悪性神経内分泌腫瘍患者において高めることにある。申請者の施設で多くの患者で腫瘍縮小効果や高度な症状緩和効果が認められた一方で、比較的大きな腫瘤を形成した進行症例では充分な治療効果が得られないことを多々経験する。そこで、血管新生阻害療法で誘導された腫瘍組織増殖抑制・転移抑制・休眠状態に、内用療法による殺細胞効果を添加することによる増強効果を狙った。また、投与ルートの検討を行った。一方で、内用療法が不十分な効果しか得られない理由として、腫瘍線量不足が考えられ、投与量増加がその方向の一つである。従来国内で行われていなかった、大投与量内用療法の意義を検討した。^<131>I-MIBG内照射療法の成否は、十分な病巣集積を得ることができるか否かに左右される。したがって、個々の症例における腫瘍線量計算が可能であれば、治療効果判定・推定に重要な情報となる。そのためには、シンチグラムで見られる異常集積部位の正確な部位同定と啓示的な集積量推移の情報と、X線CTなどの形態画像によるMIBG異常集積病巣のサイズ評価を精度良く行うことが必要である。そこで、シンチグラム断層撮影SPECT情報と、X線CT情報の融合像での病巣評価を行い、高精度でこれが可能であることを確認した。
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