研究課題/領域番号 |
19390339
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
上之園 芳一 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60398279)
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研究分担者 |
夏越 祥次 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70237577)
石神 純也 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90325803)
北薗 正樹 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30398276)
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キーワード | センチネルリンパ節 / 微小転移 / 循環癌 / 消化器癌 |
研究概要 |
CellSearch systemによる循環血液中のCTC検出を、現在までに切除胃癌74例、切除不能・再発胃癌において25例で行ない、切除胃癌で18.9%、切除不能・再発胃癌において64.0%の検出率であることを確認した。切除例でのCTC検出例では術後再発頻度が高く、短期予後の評価においても予後に差が認められている。切除不能・再発例におけるCTC検出によるCTCの有無は現在のところ明らかな予後に差を認めていないが、median survival timeに明らかな差を認めている。胃癌細胞株を用いた検出能の評価においても、再現性を持って検出されることが確認され、in vitroにおける胃癌細胞株に対する抗癌剤の奏効も量的に評価されることを確認している。 Gene Search systemによるリンパ節微小転移検出においては、胃癌細胞株および進行胃癌における臨床検体を用いた検出感度の評価を行っており、センチネルリンパ節の術中迅速転移診断法への応用を踏まえた従来のLight Cycler systemとの対比をした評価を行なった。結果は、検出感度としての差は認められず、迅速性および簡便性、複数の分子マーカーを同時に評価可能である点において臨床応用の可能性が高いことを証明した。乳癌においても有用性が高いことを検証中であり、安全性評価を行なっている。
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