研究課題/領域番号 |
19390348
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
梛野 正人 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20237564)
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研究分担者 |
横山 幸浩 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 寄付講座講師 (80378091)
國料 俊男 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 特任助教 (60378023)
安部 哲也 愛知県がんセンター中央病院, 胸部外科部, 医長 (90378092)
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キーワード | 胆管癌幹細胞 / 分子標的治療 / 肝門部胆管癌 |
研究概要 |
<胆管癌幹細胞の分離およびその網羅的遺伝子解析> 胆管癌症例から採取した臨床サンプルから胆管癌幹細胞の分離をおこなったが、癌組織から回収された細胞数が1×10^7個と不十分であり、そこから分離した胆管癌幹細胞数とそのRNA収量も網羅的遺伝子解析を行うためには不十分であった。また回収された胆管癌幹細胞に不要な細胞(血球細胞)が混入しており実験を進めることができなかった。血球細胞を除去するためのキットを用いてから、新たな磁性ビーズを用いる分離か法へ変更し、臨床サンプウレでの収集を継続している。 <胆管癌細胞株、造血幹細胞、骨髄細胞などを用いたsiRNAの機能解析、とくに副作用などの検討> 胆管癌由来細胞株HuCCT1からセルソーターにて分離したCD45陰性、TER陰性、CD49 f陽性、c-Met陽性細胞に関して肝細胞のマーカーであるアルブミン、胆管細胞のマーカーであるサイトケラチン19の発現をウエスタンブロティング法で検討したが、アルブミン、サイトケラチン19のいずれの発現も確認できなかった。 <外科手技を併用した薬剤投与法の開発> ラットの開腹手術により脾静脈にアクセスポートを留置し、このアクセスポートを用いた肝臓への薬剤投与システムを開発した。このアクセスポートを用いてラット肝臓への蛍光標識したsiRNAの導入を行った。イントラバイタル法により肝臓内に蛍光標識したSiRNAが確認され、この方法によるsiRNAの導入効果の有効性を明らかにした。
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