研究課題
IFN-αと5-FUの併用による抗腫瘍効果の機序と効果予測について、検討した。<肝癌細胞株を用いた検討>まず、in vivoでの検討では、肝癌細胞(HuH7)をヌードマウスに移植した系において、IFNには5FUと併用すると腫瘍の増大を抑制する効果を認めた。in vitroの結果同様、その効果はIFN単独、5FU単独のいずれよりも強いことがわかった。さらには腫瘍内の新生血管数を調べたところ、明らかにIFN、5FU併用群においては、新生腫瘍血管が減少していることが証明され、その機序としてVEGF、Ang-1、Ang-2が相互に関与していることが明らかになった。以上より、IFN-αと5-FUの併用による抗腫瘍効果の機序の一つとして抗血管新生作用の関与が証明された。次に、さらにHUVEC(血管内皮細胞)を用いたin vitroでの検討により、この血管新生抑制効果は、先の血管新生関連因子の発現を関したもののみならず、血管内皮細胞に対する直接的な増殖抑制効果であることが明らかになった。<臨床献体を用いた検討>すでに、IFN-αと5-FUの併用による抗腫瘍効果の明らかな臨床検体を用いてトランスクリプトーム解析を施行し、治療効果予測に関与する35遺伝子についての絞り込みが終了した。
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