研究概要 |
1.ホスファターゼ遺伝子の肺がん組織における異常の有無の検討 (1)前癌病変、早期肺癌および進行癌由来のcDNAを作製した。 (2)胸水、気管ブラシ洗浄液よりgDNAを精製した。 (3)PTP,DSP,PPの各ホスファターゼに関して(1)における発現の異常の有無を明らかにした。 (4)PTP,DSP,PPの各ホスファターゼに関して(1)および(2)における遺伝子変異の有無をスクリーニングし、明らかにした。 2.KIF3モーターを標的とした癌治療 (1)Dusp26複合体同定し、DUSP26の基質を明らかにした。 (2)細胞-細胞の接着に重要なN-cadherinおよびβ cateninの細胞膜へ局在の制御に関して新たな知見を得た。 (3)(1)および(2)の結果により、Dusp26を標的とした癌治療の可能性を検討した。 3.スプライシングを標的とした癌治療 (1)PP1/NIPP1複合体の標的であるスプライシングの基本因子SAP155のリン酸化部位の一部の同定に成功した。 (2)SAP155のリン酸化部位に対する抗体を作製した。
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