研究課題/領域番号 |
19390371
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩崎 喜信 北海道大学, 大学院・医学研究科, 名誉教授 (00113522)
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研究分担者 |
黒田 敏 北海道大学, 大学病院, 講師 (10301904)
飛騨 一利 北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (10238305)
志賀 哲 北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (80374495)
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キーワード | Bone marrow stromal cell / Transplantation / Cerebral infarction / Spinal cord injury / Diffuse axonal injury / Differentiation / Regenerative medicine / Functional restoration |
研究概要 |
高次脳機能障害を有するラットびまん性軸索損傷モデルを新たに開発し、骨髄間質細胞(BMSC)移植が高次脳機能を改善させることを証明した(Neuropathology誌2009)。ラット脊髄損傷モデルに移植されたBMSCは下行性運動線維を保護することで下肢の運動機能を改善させることを証明した(Neurosurgery誌2009)。G-CSFがBMSCの脳保護効果を賦活することを証明した(Cytokine誌2009)。骨髄間質細胞(BMSC)の移植はマウス脳梗塞モデルの神経機能を回復させるが、骨髄単核細胞分画(BMMNC)にはその効果がないことを証明した(Neuropathology誌2009)。ROCK抑制剤であるfasudilがラット脊髄損傷モデルに移植されたBMSCの治療効果に相乗的に作用することを証明した(Neuropathology誌2009)。ラット脊髄損傷モデル、ラット大脳脳挫傷モデルにおいてフィプリンがBMSSC移植の際の有用なバイオマテリアルであることを証明した(J Neurosurg誌2010, Neuropathology誌2009)。新規ポリマーを用いることでマウス脳梗塞モデルへのBMSC移植がより効率的に実施できることを確認した(Neurosurgery誌in press)。長波長蛍光物質でBMSCを標識してラット脳梗塞モデルに移植することで頭皮上から移植細胞を可視化した(Neurosurgery誌投稿中)。ラット脳挫傷モデルにBMSCを頚動脈から移植することで神経症状の改善を認めた(Neurosurgery誌投稿中)。老齢ラットのBMSCをG-CSFとともに培養することでその増殖や移植による治療効果を増強することができることを証明した(Neurosurgery誌投稿中)。ヒトBMSCを動物蛋白を用いない方法で培養してラット脳梗塞モデルに移植し、その治療効果を証明した(Neurosurgery誌投稿中)。同様の効果を小動物用MRIにて生体内でも確認した(Stroke誌投稿準備中)。ラット脳梗塞モデルにBMSCを直接あるいは経静脈的に移植して前者の方が高い治療効果を発揮することを光イメージングの手法を用いて明らかとした(Neurosurgery誌投稿準備中)。
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