抗癌効果のoutputである細胞死の解析は重要であり、悪性脳腫瘍では、アポトーシスの細胞死の形態をとらず、第二の細胞死つまりのオートファジーを伴う細胞死を生じていることがわかり、その分子メカニズムを解析した。細胞死の過程で、BNIP3が細胞死関連する唯一の分子であり、逆に、bcl-2蛋白はその細胞死をアポトーシス同様に抑制した。オートファジック細胞死において、BNIP3とbcl-2蛋白の相互作用が細胞死を制御していると考えられた。また、bcl-2蛋白の阻害などオートファジック細胞死の分子機構を制御することによって、新しい抗がん剤の開発が可能であることが示された
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