研究分担者 |
杉山 一彦 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (30243554)
濱 聖司 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 非常勤講師 (40397980)
松浦 伸也 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (90274133)
泉 秀樹 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (10397987)
|
研究概要 |
本年度は、RNAi法を用いたsurvivin発現抑制による悪性グリオーマ細胞の放射線増感機序についてさらに検討を進めた。実験には悪性グリオーマ細胞株U251MG(p53,変異型survivinの抑制により、染色体の不安定性の程度に比例して放射線感受性が増加することが示された。またこの効果はp53の機能の違いにより影響されることも判明した。さらにTUNEL法によるアポトーシスの評価では、survivin抑制後の放射線誘発細胞死はアポトーシスによるものではなく、細胞周期解析の結果からは異数倍体の状態から直接細胞死、publishされた(Saito, et. al., British Journal of Cancer 98, 2008)。 現在、histone-GFP plasmidの導入による生細胞の核形態のタイムラプス観察を行い、細胞死の動的解析を行っている。また研究分担者の松浦と泉は、既にスピンドルチェックポイント蛋白であるMad 2に局在を示すGFPベクターと中心体複製の調節因子であるAurora Bに局在を示すGFPベクターを開発しており、今後、survivin抑制によるスピンドル形成あるいは中心体複製への影響についても、蛍光顕微鏡によるタイムラプス観察により、動的な解析を進めていく方針である。
|