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2007 年度 実績報告書

脳動脈瘤形成におけるエストロゲンの作用とその分子生物学的機構

研究課題

研究課題/領域番号 19390381
研究機関徳島大学

研究代表者

永廣 信治  徳島大学, 大学院・ヘルスバイサイエンス研究部, 教授 (60145315)

研究分担者 松原 俊二  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60294675)
西 京子  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60335817)
中嶌 教夫  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (00332817)
キーワード脳動脈瘤 / エストロゲン / 高血圧 / 酸化ストレス / 炎症
研究概要

ラットに高血圧、血行動態的負荷と卵巣摘出を行うことによって脳動脈瘤を誘発する方法を確立し、脳動脈瘤形成の初期からの血管内皮障害に着目した。分子生物学的検討において、estradiol欠乏状態では血管保護的作用のあるeNOS遺伝子および蛋白発現が抑制され、逆に酸化ストレスの指標であるNADPHoxidase構成蛋白の発現が増加していることを認めた。これらの作用は高血圧で増強されたことから脳動脈瘤形成におけるホルモンの関与と高血圧による付加的な増悪作用が示唆された。これらの結果を基に脳動脈瘤モデルに降圧剤であるangiotensin II type I receptor blocker、candesartanを用いた治療およびホルモン補充療法を行い、これらの薬剤治療により脳動脈瘤抑制性効果が認められ、奏功mechanismをとして、eNOS発現の増加や酸化ストレス低下が推察された。この成果は国内外の学会で発表しており、現在、論文として雑誌に投稿中である。さらにeNOS KOマウスを用いて脳動脈瘤形成・増大との関連性を解析している。
一方、脳動脈瘤形成初期に内皮細胞間におけるtight junction蛋白の発現が低下することで白血球の浸潤が増加する可能性があり、長期間にわたる脳動脈瘤形成過程を観察し、さらに、異なる作用機序を有する薬剤を用いて詳細な分子生物学的機構を解明していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] S.Nagahiro,K.T.Kitazato,T.Tamura,H.A.Aziz,M.Shono,K.Satoh2007

    • 著者名/発表者名
      M.A.Jamous
    • 雑誌名

      Journal of Neurosurgery 107

      ページ: 405-411

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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