研究概要 |
平成19年度の佐渡市の総合病院における大腿骨頚部骨折および脊椎圧迫骨折患者約120例において、informed consentを得たうえで、血液・尿サンプルの採取に加えて、両手正面・両膝立位正面X線を追加撮影した。検体は、骨代謝関連マーカー25-OH Vitamin D,intact PTH,NTX-Iおよび軟骨代謝マーカーであるCTX-II(Urine Clinical CartiLaps ELISAキット、Nordic Bioscience Diagnostics社)を使用して、概ね測定を終了。現在X線の解析を行い、関節症のX線変化・軟骨代謝マーカーとの関連を調べている。 新潟県旧松代町(現十日町市)にて平成19年7月に住民約2000人を対象に行われる基本検診の際に、同意の得られた方を対象として、約1500名の膝検診を行ない、両膝立位X線を撮影し、X線グレード分類を行い、変形性膝関節症の有無の判定を終了した。骨・軟骨代謝マーカーの測定も終了し、現在関連について、横断的な検討と過去のX線データがある対象については縦断的な解析を行ない、悪化・不変群における関節マーカー値の違いについて検討している。 また、平成18年に採取し保存したサンプルについて、本研究の補助金で解析を行い、X線変化と軟骨代謝マーカーとの関連を明らかにし、論文作成中であり、平成20年に学会でも発表予定(日本整形外科基礎学術集会に演題応募済み)。
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