研究課題/領域番号 |
19390406
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
澄川 耕二 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (60028660)
|
研究分担者 |
趙 成三 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90325655)
三好 宏 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90332858)
吉富 修 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30380926)
|
キーワード | 心筋虚血再灌流障害 / ホスホジエステラーゼIII阻害薬 / プレコンディショニング / Rho-kinase阻害薬 / 心筋スタニング / アポトーシス / Glutaredoxin / ミトコンドリアATP感受性Kチャネル |
研究概要 |
1.急性装置埋め込みブタを用いて、Rho-kinase阻害薬塩酸ファスジルが虚血再灌流障害である心筋スタニングからの回復に与える影響について検討した。ファスジルの虚血前および再灌流直後投与は心筋スタニングからの回復を有意に改善するが、虚血再灌流30分後からの投与では改善しないことが明らかとなった。この成果はCardiovascular Drugs and Therapy2008;22(4):293-8に掲載された。 2.ラット心筋梗塞モデルを用いて、PDEIII阻害薬であるオルプリノンのプレコンディショニング効果とミトコンドリアATP感受性Kチャネルとの関連について検討した。オルプリノンの心筋保護効果はミトコンドリアATP感受性Kチャネル選択的阻害薬5HDによって阻害されないことが明らかとなった。この成果を米国麻酔学会(2008年10月Orlando)で発表し、An esthesiobgy2008;109:A306に掲載された。 3.急性装置埋め込みブタを用いて、水素吸入が心筋スタニングからの回復に与える影響について検討した。心筋虚血再潅流中の2%水素吸入は心筋スタニングからの回復を有意に改善することが明らかとなった。この成果を米国麻酔学会(2008年10月Orlando)で発表し、Anesthesiology 2008;109:A313に掲載された。 4.ラット心筋より分離培養したH9c2細胞を用いて、Glutaredoxin(GRX)の持つ抗アポトーシス効果と.解糖系酵素であるglyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase(GAPDH)との関連について検討しな。GRXのNO誘導アポトーシスに対する細胞保護効果にGAPDHの抑制が関与することを明らかにした。この成果を米国麻酔学会(2008年10月Orlando)で発表し、Anestkesiology 2008;109:A542に掲載された。
|