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2007 年度 実績報告書

新たな鎮痛手段の開発を目指した鎮痛、麻酔機序におけるG蛋白結合受容体の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19390410
研究機関産業医科大学

研究代表者

重松 昭生  産業医科大学, 学長 (30037428)

研究分担者 南 浩一郎  自治医科大学, 医学部, 講師 (70279347)
上田 陽一  産業医科大学, 医学部, 教授 (10232745)
上園 保仁  長崎大学, 医歯(薬)総合研究科, 准教授 (20213340)
瀬尾 憲正  自治医科大学, 医学部, 教授 (40093257)
キーワード痛み / 麻酔薬 / 鎮痛薬 / 麻酔作用機序 / 脊髄後根神経節(DRG)細胞 / Xenous ooctes発現系 / サブスタンス-P受容体 / CGRP受容体
研究概要

痛みの克服は人類にとって重要な問題である。なかでも,麻酔薬や鎮痛薬の作用機序解明は危急的課題であるが,いまだにその解明には至っていない。脊髄後根神経節(DRG)細胞は多くの神経ペプチドが含有され,疼痛への関与が強く示唆されている。DRGには痛覚に関与する様々な受容体やNaチャネルが発現し,鎮痛薬,麻酔薬の重要な作用部位と考えられる。
申請者らはDRG細胞,脳スライス標本,Xenopus oocytes発現系を用いて,麻酔薬,鎮痛薬の"痛み"への関与が明らかな既知の受容体への作用機序を解明し,その結果を基に未知の痛覚伝達に関与する受容体の存在とそれらに対する麻酔薬,鎮痛薬の影響を解析することを目的に以下の実験を行った。培養DRGを用いた研究では痛みに関与していることが示されているサブスタンス-P受容体,CGRP受容体,メタボトロピックグルタミン酸受容体,ムスカリン受容体,GABA_BなどのG蛋白共役型受容体がDRG細胞において存在するのかどうか,細胞内カルシウムの変動,PCR,免疫組織染色法を用いて検討し,DRGにムスカリン受容体やサブスタンスーP受容体などが存在することを確認した。現在はこれらに対して麻酔薬がどのように反応するのかを確認しているところである。今後は培養DRG細胞で得た結果を基にアフリカツメガエル卵母細胞系を用いてこれらの受容体へ鎮痛薬,麻酔薬がどのように作用するのかを検討し,さらにこれらのG蛋白共役型受容体とイオンチャネルとのクロストークを,スライスパッチ法を用いて解析する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Dexmedetomidine inhibits muscarinic type 3 receptors expressed in Xenoρus oocytes and muscarine-induced intracelIular Ca^2 elevation in cultured rat dorsal root ganglia cells2007

    • 著者名/発表者名
      Takizuka A., et. al.
    • 雑誌名

      Naunyn Schmiedebergs Arch Pharmacol 375

      ページ: 293-301

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effects of anesthetics on the function of orexin-1 receptors expressed in Xenopus oocytes2007

    • 著者名/発表者名
      Minami K., et. al.
    • 雑誌名

      Pharmacology 79

      ページ: 236-242

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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