研究概要 |
平成19年度の約200種類のペプチドスクリーニングより下記の種類に絞り込んだ。HLA-A24の新規ペプチドワクチンとしては、HIF-1α(5種類)、エリスロポイエチレンセプターEPOR(5種類)、PDL(5種類)、HLA-A2のペプチドとしてはCA9(5種類)、HIF-1α(4種類)、EPOR(6種類)、PDL(4種類)、HLA-A3 familyではCA9(5種類)、VEGFR1(4種類)、EPOR(5種類)である。本年度は各ペプチドに対してHLA matchの各分子発現細胞はCA9、EPORとPDLはHLA-A24がSW40、A2がSKRC44を用い、HIF-1αはJKR1、SKRC-44をそれぞれ用いた。残念ながらHLA-A3 familyの細胞株がなく、CIR-A31, AIIを用いてペプチド特異的C7L誘導能について、ELISPOT ^<51>Cr releaseなどの手法を用いて殺細胞効果を検討した。結果的には、今回のCTL検査にて有用と思われたペプチドは、HLA-A24ではCA9がp219, p288 (特許申請済)EPORはEPO-RO2、PDLはPDL-03, 05、HIF-1αはHIFO2の合計6種類、HLA-A2ではCA9p,X1,pX5, EPORpXO, PDLpX2, HIFpX2, HLA-A3 familyは現在検討中である。なお、今回選択し得たペプチドについては、多数症例においてCTL誘導能を検討した上で、臨床研究の可能性について判断する。
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