研究分担者 |
安野 嘉晃 筑波大学, 大学院・数理物理科学研究科, 助教 (10344871)
谷田貝 豊彦 宇都宮大学, オプティクス教育研究センター, 教授 (90087445)
川名 啓介 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (00436271)
平岡 孝浩 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30359575)
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研究概要 |
波長走査光源(レーザー)とMach-Zehnder干渉計を組み合わせ,種々のノイズ解析およびバランス・非バランス検出によりswept sourceOCTの精度を高めることによって,前眼部解析用のOCTシステムを構築した.正常ヒト篤志者にて最適化し,engineering model機を作成し,臨床症例での測定を開始した.まず,正常隅角で隅角底まで観察可能かどうか検討し,また異常隅角(周辺虹彩癒着)の検出が可能かどうか検討した.隅角解離症例について非侵襲で病変を描出できることを明らかにして,論文にて報告した(Acta Ophthalmol Scan).隅角の開大度に関わる各種のパラメターを算出し,光学的計測法ペンタカムの測定結果や,細隙顕微鏡による直接的な隅角検査法の結果と比較検討した.次に,顆粒状角膜ジストロフィーについて角膜内の病変を三次元的に描出できることを報告した(Cornea).緑内障に対して濾過手術を行った眼における濾過胞の内部構造を観察し,強膜弁や水隙の存在を非侵襲で観察できることを明らかにし,内部構造と眼圧の関係を統計的に解析した(論文投稿準備中).角膜厚,前房深度の測定を従来の測定法(光学的計測法ペンタカム,スリットスキャン型角膜形状解析装置Orbscan,超音波Aモード測定法)と比較し,その一致度を検討するとともに,前房容積の算出を試みて過去の報告と比較した(論文投稿準備中).
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