研究課題
網膜色素上皮(RPE)は制御性T細胞を誘導する。この制御性T細胞誘導の分子機構を解明することを目的に以下の実験をおこなった。まず、マウスRPEの培養上清とナイーブなCD4^+T細胞を培養して制御性T細胞が誘導されるかを検討したところ、PRE培養上清は制御性T細胞を誘導することが判明した。そこで、培養上清の中のどのような物質が制御性T細胞の誘導に関与するかについて、網羅的遺伝子解析をおこない結構したところ、CTLA-2αがRPEには発現し、他の眼の色素上皮細胞には発現しないことが明らかとなり、またレコンビナントCTLA-2αと培養したCD4^+T細胞は制御性T細胞に変換されること、CTLA-2αのSi-RNAはこの制御性T細胞誘導を阻害することが明らかとなった。以上から、REPで産性分泌されたCTLA-2αがRPEの制御性T細胞誘導に重要な働きをすることが明らかとなった。
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J Immunol 181
ページ: 7525-7536