研究分担者 |
大野 京子 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 准教授 (30262174)
杉田 直 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 講師 (10299456)
田中 明子 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (60302874)
菅本 良治 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (20334419)
鴨居 功樹 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (40451942)
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研究概要 |
眼内自然免疫機構を解明する目的で、ヒト培養虹彩色素上皮(IPE)、ヒト培養角膜内皮(HCE)、眼色素上皮誘導制御性T細胞(PE-induced Tregs)らを用いてその抑制能について解析した。培養IPEはin vitroでぶどう膜炎患者から得られた活性化T細胞を細胞接触を介してその増殖を抑制していた(Horie S, et al.Exp.Eye.Res.2009, 88 : 1033-1042)。培養HCEはin vitroでT細胞、B細胞、マクロファージを有意に抑制していた。その責任分子はPD-L1副刺激分子で、この表面分子を介してPD-1陽性Th1細胞を特異的に抑制していた(Sugita S, et al.Invest.Ophthalmol.Vis.Sci.2009 ; 50 : 263-272)。我々は、このHCEが制御性T細胞誘導能を有するかも検討したところHCEはCD8^+T細胞をin vitroで制御性T細胞へと変換し、その責任分子は膜結合型TGF-betaであることを見出した(Sugita S, et al.Invest.Ophthalmol.Vis.Sci.2009, in press)。またPE-induced TregsもPD-L1副刺激分子を介して他の活性化T細胞を細胞接触を介して抑制している事を報告した(Sugita S, et al.Invest.Ophthalmol.Vis.Sci.2009, in press)。
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