研究課題
(1)BNC-Lipoplex複合体作成方法の最適化平成19年度において、抗マウスE-セレクチン抗体をBNC表面に修飾し活性化血管内皮細胞標的BNC(E-BNC)がEAUモデルにおいて炎症部位の血管内皮細胞を標的化することについて確認した。しかし、粒子に内何したGFP遺伝子によるGFP発現が弱かったため次の段階に進めずにいた。DNAを内包する際にはDNAにLiposomeを修飾し(Lipoplex)これをBNCと融合する(BNC-Lipoplex複合体)。この作成条件の最適化および導入する遺伝子をDNAからRNAに変更することを試みた。その結果、酸性条件下でBNC-Lipoplex間の互作が極めてく増強されることを見出し、その状結果で生したBNC-Lipoplex複合体の形質転換効率が約500倍、組織特異性も約3倍改善されることが判明した(in vitro data)。次に、RNAを発現遺伝子として用いることにまり、投与後1日目で顕著な遺伝子発現が観察された(DNAの場合4-7日目で発現)。これにより、EAUモデルに折る炎症部位導入効率が飛躍的に増加することが規定でき、今後検討する予定である。(2)血管内皮細胞の標的化シアリルルイスX修飾リポソーム(S-Lipo)と抗マウスEーセレクチン抗体修飾リポソーム(E-Lipo)をendotoxin-induced-uveitis(KIU)モデルに投与し、その効果を検討した。ステロイドを各リポソームに内包綜、EIU誘導前3時間、誘導時、誘導後3時間3時間においてソレ投与した。その結果、S-Lipoで有意に網膜血管内皮に付着する炎症細胞の減少を認めた。これは、昨年のEAUモデルを用いた実験と同じであり、異なる2つの炎症モデルにおいて同じ現象が観察されたことから、炎症を抑えるにはS-Lipoの方が適していることか判明した。
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Annals of the Rheumatic Diseases. 69
ページ: 770-774
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