研究課題/領域番号 |
19390455
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40224919)
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研究分担者 |
中島 龍夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40095633)
久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (50348687)
勝部 憲一 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (20233760)
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キーワード | 再生医学 |
研究概要 |
マウスで皮膚再生能を有する胎仔真皮間葉細胞で強く発現し、逆に瘢痕を形成する筋膜間葉細胞で発現が弱かった遺伝子で、遺伝子産物が膜表面に存在する遺伝子群を、胎仔真皮に局在していることを、免疫染色を用いて確認した。 これらをマーカーとしてScid mouse背部皮膚金層欠損創で皮膚を再生させうる細胞を、マウス胎仔皮膚全層から採取した様々な細胞の中からsortingできることを確認した。 C57bl/6Jマウス胎生17日の深筋膜より浅層の組織を顕微鏡下に採取した。本組織をコラゲナーゼ処理により細胞を浮遊させ、再生能を有すると思われる皮膚細胞のsortingを行い、上記の真皮の細胞マーカーを有する細胞のうち、どの組み合わせの細胞群が皮膚再生能を有するかをin vivoで検討を試みた。また、in vitroで細胞集塊を形成する細胞(skin derived precursors)の培養を行い、マウス胎児表皮細胞との混合移植法で、scid mouse背部皮膚欠損創で皮膚の再生能を有するか否かを検討した。skin derived precursorsは皮膚の再生能を有し、これは胎児真皮由来の細胞マーカーと一致した。しかし、真皮間葉細胞は多くの細胞マーカーが重複して発現していたので、ひとつの膜表面マーカーのみで細胞をsortingするのは困難であった。In vitroで細胞集塊を形成する細胞が、皮膚再生能を有する細胞であると考えられた。
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