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2007 年度 実績報告書

サイトカイン関連遺伝子多型解析に基づいた重症化予測と個別化治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19390457
研究機関千葉大学

研究代表者

織田 成人  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90204205)

研究分担者 貞広 智仁  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (00436437)
仲村 将高  千葉大学, 医学研究院, 助教 (30315436)
安部 隆三  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30375795)
大谷 俊介  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (80375790)
キーワードサイトカイン / 遺伝子多型 / 臓器障害 / DNAチップ / 個別化治療
研究概要

最近侵襲に対する生体反応には個体差があり,その原因としてサイトカインや自然免疫に関する各種遺伝子多型の関与が明らかにされつつある。我々はこれまで,サイトカイン産生に関わる遺伝子多型解析を行い,その結果いくつかの遺伝子多型が,異常な高サイトカイン血症と関連し,転帰に影響を及ぼしていることが明らかになった。また,これら遺伝子多型の分布は人種により大きく異なることから,日本人独自のデータを集積することの重要性が明らかになった。本研究では,現在開発中の高感度DNAチップを用いて,短時間に複数の遺伝子多型を解析するシステムを確立し,ICU入室患者に対してインフォームド・コンセントを得たうえで,DNAチップを用いた遺伝子多型解析を行い,ハイリスク患者をスクリーニングし,これらの患者に対してIL-6血中濃度を測定しながらより適切な高サイトカイン血症対策を行うという個別化治療の確立を目指すものである。本年度は現在開発中のDNAチップに8っの一塩基多型(SNP)を同時に測定可能なプローベを開発し,DNAチップで解析されたデータを従来のPCR法で解析したデータと比較検討した。その結果,DNAチップは目標とした多型を正確に測定可能であり,さらに新規検体を用いたvalidation setでもその再現性が確認された。また,実際に臨床応用可能なチップに搭載するための遺伝子多型を同定するため,これまで検討してきた遺伝子多型に加え新たに数種類の遺伝子多型を検討し,各種の臨床指標について多変量解析を行った。現在その結果を解析し,実用化可能なDNAチップの開発に向け更なる検討を行っている。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Continuous hemodiafiltration with cytokine-adsorbing hemofilter in the treatment of severe sepsis and septic shock2007

    • 著者名/発表者名
      Hirasawa H, Oda S, Matsuda K
    • 雑誌名

      Contrib Nephrol 156

      ページ: 365-370

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 自然免疫およびサイトカインに関連した遺伝子多型の敗血症へ及ぼす影響2007

    • 著者名/発表者名
      中田 孝明、織田 成人、志賀 英敏, 他
    • 雑誌名

      日外感染症会誌 4

      ページ: 229-237

    • 査読あり
  • [雑誌論文] サイトカインおよび血innate immunity関連遺伝子多型と敗血症2007

    • 著者名/発表者名
      中田 孝明、織田 成人、平澤 博之
    • 雑誌名

      救急医学 31

      ページ: 1400-1410

  • [雑誌論文] サイトカイン・ストームにおけるgenetic polymorphism2007

    • 著者名/発表者名
      中田 孝明、織田 成人、渡邉 栄三, 他
    • 雑誌名

      化学療法の領域 23

      ページ: 1560-1568

  • [雑誌論文] Direct hemoperfusion with a cutokine-adsorbing device for the treatment of persistent or severe hypercytokinemia:a pilot study2007

    • 著者名/発表者名
      Kobe Y, Oda S, Matsuda K, et. al.
    • 雑誌名

      Blood Purif 25

      ページ: 446-453

    • 査読あり
  • [学会発表] 高感度DNAチップを用いた新しい一塩基多型(SNP)解析法2008

    • 著者名/発表者名
      大谷 俊介, 織田 成人, 仲村 将高, 他
    • 学会等名
      第35回日本集中治療医学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-02-16
  • [学会発表] 敗血症の病態に関する各種遺伝子多型の検討2007

    • 著者名/発表者名
      大谷俊介, 織田成人, 貞広智仁, 他
    • 学会等名
      第35回日本救急医学会総会・学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2007-10-17
  • [学会発表] Hypercytokinemia制御困難例に対する血液浄化法の強化2007

    • 著者名/発表者名
      仲村 将高, 織田 成人, 貞広 智仁, 他
    • 学会等名
      第18回日本急性血液浄化学会学術集会
    • 発表場所
      大分
    • 年月日
      2007-10-06

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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