研究課題/領域番号 |
19390458
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
平出 敦 京都大学, 医学研究科, 教授 (20199037)
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研究分担者 |
杉本 壽 大阪大学, 医学研究科, 教授 (90127241)
中山 健夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (70217933)
森本 剛 京都大学, 医学研究科, 講師 (30378640)
石見 拓 京都大学, 学内共同利用施設等, 助教 (60437291)
蔵本 伸生 京都大学, 医学研究科, 助教 (70444461)
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キーワード | 心肺蘇生 / 病院外心停止 / AED / ウツタイン様式 / 除細動 |
研究概要 |
ホーソン効果とは、観察されていることにともなう人為的な効果のことをいう。蘇生データの記録集計において、病院外心停止症例のpopulation based dataの整備と、データの人為的な効果の分析をこの研究で推進している。平成19年度においては、大阪府におけるデータの記録集計の整備を大阪府心肺蘇生効果検証委員会に参画して推進した。その成果は、今年度のAmerican Heart Association(アメリカ心臓協会)のResuscitation symposium(蘇生シンポジウム)で発表した。その内容は、大阪における一般市民の蘇生が、実際には多くは胸骨圧迫のみで実施されているというもので、さらに、蘇生の成績が必ずしも、口対口人工呼吸を併用した標準的な蘇生法に比較して悪くないことを指摘したものである。分担研究者である石見拓がYoung Investigator Awardに輝いた。研究代表者の平出敦は、この学会で、AHA Japan Nightを主催して、講演するとともにさまざまな研究者と情報交換した。また、別の視点から人為的な影響を検討した研究として、分担研究者の蔵本伸生が中心になり、一般市民への調査により蘇生への意識を検証した。この成果は、イタリアのソレントで発表した。現在、論文としてまとめている。なお、石見拓が中心としてまとめた内容は、Effectiveness of bystander-initiated cardiac-only resuscitation for patients with out-of-hospital cardiac arrest,をCirculation 2007; 116: 2900-2907に発表した。さらに、我が国全体の記録集計データの分析に関しても、検討を開始している。
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