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2007 年度 実績報告書

蘇生後低酸素脳症患者の急性期病態の解明と治療法開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19390459
研究機関大阪大学

研究代表者

塩崎 忠彦  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (60278687)

研究分担者 杉本 壽  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90127241)
小倉 裕司  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70301265)
田崎 修  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90346221)
田中 裕  順天堂大学, 医学部, 教授 (90252676)
松本 直也  大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (50359808)
キーワード蘇生後脳定 / 脳温度 / ウツタイン様式 / 初期心電図 / 神経学的予後
研究概要

【基礎研究】平成18年度までの我々の研究により、30分虚血群でも再灌流1時間後には5分虚血群・15分虚血群と同様に体性感覚誘発電位及び脳波は回復するが、その後減弱して行き、やがて平坦になって神経細胞としての機能が消失することが判明している。平成19年度は、15分虚血群と30分虚血群との病態の違いが、何分の虚血を境に生じているのかを明らかにする研究を行った。現時点では、両群の境界が20分間の虚血であることを確認し、組織標本を用いて確認作業を行っているところである。
【臨床研究】蘇生後脳症患者に対して、自己心拍再開直後、4、8,24、48時間後と経時的にperfusion CTによる脳血流量測定を行い、Vital signが安定した患者に対しては、脳室ドレナージを挿入して頭蓋内圧を測定し、脳血流量測定と同じスケジュールで髄液を採取して髄液中各種サイトカイン及び興奮性アミノ酸濃度を測定する旨の研究計画書を大阪大学医学部附属病院の倫理委員会に提出し、現在1回目の修正案を提出中である。
また、2005年1月1日から2006年12月31日までの2年間に、ウツタイン様式に基づき救急隊が関与した院外心肺停止症例を、前向きかつ地域網羅的に集計したウツタイン大阪のデータ(18歳以上の心原性心停止症例6943人)を解析した。その結果、蘇生後脳症の重要な予後規定因子は年齢、心停止時間、初期調律の種類であること、PEA/Asys症例の予後はVF/VT症例に比べ極めて不良であること、初期心電図がPEA/Asysから搬送中にVFに移行した症例の転帰は、PEA/Asysのまま推移した症例に比較して有意に神経学的予後は良好であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Prognostic indicators and outcome prediction model for severe traumatic head injury.2008

    • 著者名/発表者名
      Tasaki O, Shiozaki T. et. al.
    • 雑誌名

      J Trauma (In press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 頭部外傷2007

    • 著者名/発表者名
      塩崎 忠彦
    • 雑誌名

      救急医学 31

      ページ: 642-646

  • [学会発表] 意識障害患者での下肢廃用性萎縮は電気的筋肉刺激により予防できるか?2007

    • 著者名/発表者名
      塩崎 忠彦
    • 学会等名
      日本救急医学会総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2007-10-17

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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